禁煙外来 初診
禁煙外来、行ってきました。
なんと、受付から診察終了まで4時間もかかってしまいました!
医者を出たら外はまっくら・・・
いやはや、熱心なお医者さん(院長)でとても感謝していますが、健康(?)な患者に4時間も付きっきりで大丈夫なんですか・・・?といらぬ世話を考えてしまう日でした。
ちなみに、TASPOが明日から導入されます。
私はTASPO申し込んでいませんし、
今日から禁煙開始です。
さて、禁煙外来で何をやってきたかというと・・・
禁煙サポートサイトで紹介されているとおりの一般的な問診表に記入+(カルテ作る用の?)血圧・体重・身長を測りました。
問診表は上記サイトで紹介されているやつと、もう2種類くらい追加でやましたが、内容は大体一緒です。(喫煙本数とか、吸いたい時期とか)
「呼気一酸化炭素濃度測定」機で、吐き出す息の中の一酸化炭素を測定しました。60 [ppm](測定値限界?)と診断されました。
渡された資料の表では20~60[ppm]がヘビースモーカーと分類されていますので、上限ギリギリ一杯のヘビースモーカーですね(w
肺機能の測定もしました。こちらは正常値だったようで一安心です。
その後、先生の問診というかカウンセリングを受けました。要約すると、
・「喫煙するということ」についての考え方
・タバコの害について、もっと詳しく、具体的に
・喫煙することによる経済的損失
・その他、いろんな資料の提示
・お薬(ニコチンパッチ)の処方
ということになるでしょうか。とにかく多角的にさまざまな情報と考え方を指導してくれた・・・という印象です。
基本的な方針は、
・喫煙者は被害者である、という考え方
・国家・タバコ会社は悪である
・喫煙は離脱症状のある依存症(病気)であるという考え方
であるということがベースになっています。
ある意味でこれらは、こう考えることによって禁煙を補助する、ひとつの手法を適用していることに過ぎないかもしれませんが・・・
私自身は予習してあった甲斐もあって(?)5割くらいは機知の内容でしたが、
新たな発見や考え方、方法論もありました。
・自分を大切にすること(=すなわち、周囲を大切にすることにつながる)
・回避可能なリスクは避けること
・寝る前に鏡に向かって「あなたはタバコが嫌いである」と暗示をかけること
自分を大切にするということは、自分が病気になってはじめて気がつくものです。幸い、私自身はそれほど大きな病気をしていませんが、「自分を大切にすること=周囲を大切にすること」という考え方は、久しく忘れていた感覚・考え方であることに気づかせてくれました。
リスクを回避することについては、
以下のようにわかりやすい説明をいただきました。
ビルから飛び降りたら10人のうち1人は死ぬかもしれないが、
確立は10%だからたぶん死ぬことは無いかもしれない。
さて、あなたは飛び降りますか?
この場合、そもそも「ビルから飛び降りる」行為そのものが危険である、ということを理解しているから、普通の人ならあらかじめ「飛び降りない」という、リスク回避行動をとります。
喫煙者は、「喫煙すること」行為そのものが危険である、ということをニコチン依存症だから十分に理解できないかつ、理解しないように社会(悪)がしむけているから、「喫煙しない」というリスク回避行動がとれないということになります。
したがって「喫煙すること行為そのものが危険」という認識を持てるようにすることが、禁煙のヒントになると考えられているようです。(先生は「洗脳から解く」という表現を用いていました。「喫煙はそんなに危険じゃない」という洗脳から開放する、という意味です)
・・・それらそのようなお話を、
ビデオを交えて熱心に4時間も!
ご指導いただきました。
正直なところ、最後のほうは疲れて眠くなってしまいましたが・・・あわわ
「やはり個人個人で適切な禁煙方法というのがあって、一概にマニュアルな方法は無いのだ」
ということを実感させられたような気がします。
お医者との問診や禁煙指導を通じて、様々な角度から最適な方法を(ある意味自分で)見つけ出していく・・・そういう手法なんだと思います。
禁煙外来は効果があるのか・・・?
というについては、これからの生活の結果が実証してくれると思いますが、少なくともわたしにとって、今日時点での禁煙外来は、
・喫煙が善か悪かとかの(どうでもいい)問題を考えることから、「禁煙する」というシンプルな行動意識への転換
・TVやネットの情報より、目の前の先生の言葉を信じる力(禁煙できるような気がする自分自身の洗脳)
の点において、
「かなりメリットがあった=禁煙できそうな気がする」
と感じています。
そもそも喫煙者が、
喫煙の害や禁煙について4時間も考えたりすることはない
んですから、それだけでも何がしかの効果があるかと思います。
幸運なことに非常に熱心なお医者に出会えたわけですが、ただほかの禁煙外来すべてがこうであるとは思いません。いくら実績・評判がよくても自身に最適な方法がすぐに出てくるとも思えません。
ですが、基本的には「勤勉である=禁煙指導に情熱がある」先生であれば、間違いなく喫煙者のサポート力になれると実感しました。
Aの指導方法をしているからBの効果がでているという単純なものではなくて、なんというか、もっと大きな使命感の力というか(ここの先生の言葉を借りれば気の力)、人(非喫煙者)が人(喫煙者)を思いやる優しさの力というか、そんな感じです(どんな感じだ)。
まさに、禁煙は愛です。